平成23年3月11日(金)午後2時46分、三陸沖を震源とする国内観測史上最大級の巨大地震が発生しました。
被災地において福岡県歯科医師会は身元確認作業など、歯科医療支援活動を行いました。
一刻も早く、御遺体を家族の元へお返しするために、歯の鑑定作業が続きました。


福岡県歯科医師会の会員が宮城県へ身元確認作業のために赴きました。日本歯科医師会から延べ1095名の歯科医師が出動しました。さらに岩手県、宮城県、福島県の地元歯科医師会から延べ1504名の歯科医師が活動を行いました。
身元確認は、顔や身体的特徴、所持品から判別していきますが、歯の状況で個人と特定する方法が重要視されています。2004年のタイの巨大津波の犠牲者5000名のうち、56%は歯牙所見から身元確認がなされ、2001年の世界貿易センタービルのテロの際は犠牲者の35%が歯牙所見から身元を判別しています。
今回の災害で死亡者は1万6000千人、行方不明者は3千500百人と言われています。そのうち歯牙所見から身元が判明されたご遺体は半数に達するのではないかと推測されています。
福岡県歯科医師会は、支援物資を日本歯科医師会で取りまとめ被災地の岩手、宮城、福島各県歯科医師会へ送付しました。日本歯科医師会から昨年3月に送った主なものとしては口腔衛生用品(マスク・34万5150枚、歯ブラシ・20万6560本、歯磨剤・4万6650本)など。医薬品(解熱鎮痛消炎剤・7万5000錠、抗生物質・2万4000錠、抗菌薬・4500錠、消毒薬・5630本、止血薬・45本)などです。
その後、被災者の誤嚥性肺炎や、むし歯、歯周病予防を支援するために口腔ケアグッズを同封したポーチ5000セットを避難所に届けています。
福岡県歯科医師会から義援金1千万円と、その他福岡県内の歯科医師会からおおよそ1千万円を支援しました。その結果、全国の歯科医師会から日本歯科医師会へ集められた義援金は総額2億円ほどになりました。
電源断絶、断水の状況下、お口の中の緊急・応急処置を行いました。

災害直後の約1週間は、病院や拠点避難所で緊急歯科医療を行い、その後、避難所において、歯科医師会の歯科チームや大学病院のチームなどが、義歯を紛失した方、歯の破折、歯痛や、避難所生活で抵抗力が低下した被災者の歯周病の急性発作の治療にあたりました。
被災者の大きな死亡原因が肺炎であることが、以前の震災の経験で分かっています。多くが誤嚥性肺炎であり、避難者の口腔ケアの実施が特に高齢者の健康維持に重要でした。
この口腔ケアのためにも、福岡県歯科医師会の会員が宮城県の被災地に赴きました。全国では延べ1503名の歯科医師および歯科衛生士、歯科技工士等が出動しました。