喫煙に関する情報

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喫煙の健康への影響


 心筋梗塞や高血圧、糖尿病など、生活習慣病と呼ばれているものは色々ありますが、これらの中には喫煙による健康影響が否定できないものもあります。
  喫煙と関係あるといわれる病気に胃潰瘍、心筋梗塞、狭心症、慢性気管支炎、肺ガン、食道ガン、胃ガンなど多くの病気を上げることが出来ますが、実はお口の健康にも大きな影響を及ぼしているのをご存知ですか?

喫煙率


男性の喫煙率4割を下回る(05年国民健康・栄養調査)

 ・男性の喫煙率 39.3%

 ・女性の喫煙率 11.3%

喫煙によるガン


 部位別の死亡に及ぼす寄与率、咽頭がん約65%、肺ガン約75%、喉頭ガン約95%、口腔ガン約60%、食道ガン約50%、膀胱ガン約30%、肝臓ガン約30%、すい臓ガン約30%、脳腫瘍約25%、直腸ガン約15%です。
 喫煙は唾液の分泌を抑制するため、唾液による自浄作用が減り、口の中が不潔になりやすく、歯周病の原因となる歯垢や歯石が付きやすくなります。
 また、たばこに含まれるタールが歯の表面に付着することにより、プラークがとても付きやすくなります。その結果、歯周ポケットが深くなり歯周病が進んでしまいます。
 さらに、たばこに含まれるニコチンは歯ぐきの血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。そのために、歯ぐきに酸素や栄養が行き渡らず、歯ぐきの抵抗力が弱まり、歯周病を進行させます。
 たばこを吸う人は、吸わない人と比べて、歯周病の症状である口臭に対する関心度が大変低いと言われています。そして、気がついたときには重度の歯周病になっている事が多いのです。
 このようなことから、喫煙者はたばこを吸わない人より高い確率で歯周病にかかりやすく、歯を失う確率も高くなります。また、歯周病の治療を行っていても予後が良くないと言われています。

タバコの害


 たばこにはニコチンの他にもタールや一酸化炭素など有害な化学物質が含まれています。そして、喫煙者本人より、これらの有害な物質を倍以上含んでいる煙を周りの人が吸ってしまうのです。たばこと健康について考えてみてください。

(1) ニコチンの害
 たばこを吸うと煙の中のニコチンが肺に入り、それが毛細血管から吸収されて全身に運ばれます。その速さは、わずか7秒で脳に達する程です。ニコチンは自律神経を刺激して血管を収縮させるので、その結果皮膚の温度が下がるほか、咳やたん、動悸、息切れ、頭痛、食欲不振、吐き気や嘔吐を引き起こします。

(2) タールの害
 タールとは一般的に「やに」と呼ばれている物質で、喉頭ガンや肺ガンなどのガン、気管支炎、脳血栓や脳梗塞、胃・十二指腸潰瘍、動脈硬化、肺気腫などの原因になります。タールの中には発ガン性物質が60種類以上も含まれています。

(3) 一酸化炭素の害
 喫煙によって一酸化炭素が体内に入ると、酸素より早く赤血球と結合してしまいます。しかもいったん結合するとなかなか離れないため、脳をはじめ、全身に運ばれる酸素の量は減り、活動がにぶることになります。一酸化炭素によって起こる酸素不足は、血管壁を傷つけます。また、ニコチンの作用による血管収縮で血流量も不足するために、心臓にも負担をかけています。

非喫煙者への影響


 よく「喫煙者よりもそばで煙を吸っている非喫煙者の方が害が大きい」ということが言われています。たばこの煙には主流煙と副流煙があり、主流煙は喫煙者が吸う煙で、副流煙は喫煙者が手に持ったり灰皿に置いたりしているたばこから出る煙をいいます。実はこの副流煙のほうが有害です。

タバコと歯周病


 喫煙は私たちの体の健康に多くの害を及ぼしますが、口の中の組織にも多大な悪影響を与えます。特に歯周病とは深い関係があります。

(1) たばこを吸っていると歯肉が硬くなり歯周病の症状が出にくく発見が遅くなります。発見が遅れると治療も遅くなり症状が進行してしまいがちです。

(2) ニコチンは血液の流れを悪くし歯肉に充分に栄養が運ばれず、歯肉の回復力が低下します。

(3) 歯周病細菌と戦う白血球の数が減ってしまうため、治療を行っても治りにくくまた再発しやすくなります。

 そのため歯周病の予防や治療を確実に行うには禁煙を考えた方がよいと思います。また、歯周病以外にも歯の表面や歯肉にヤニで着色したりして審美生が損なわれたり、口腔ガンになりやすいなどの悪影響もあります。

タバコとお口の健康


 たばこは、喫煙者だけでなく周りの人にも害を及ぼします。たばこを吸っている人の近くでその煙を吸い込むことを受動喫煙といいます。たばこの煙はフィルターを通した煙(主流煙)より、火のついている部分からの煙(副流煙)の方が有害物質を多く含んでいます。妊婦の方は、本人の喫煙はもちろん受動喫煙によっても流産・早産・死産・低体重児の可能性が高くなり、子供・乳幼児にはぜんそく・乳幼児突然死症候群を引き起こすために特に注意が必要です。
 このような有害な煙が最初に通過するお口にも、様々な害をもたらします。歯肉・舌などの口腔・咽頭ガンの発生率は3倍になります。また、歯を失う大きな原因一つである歯周病には5倍かかりやすくなります。歯周病とは、歯周組織(歯をささえている歯ぐきや骨などの組織)に起こる炎症を主な症状とする病気です。歯と歯ぐきの間にバイオフィルムと呼ばれる歯周病原因菌とその副産物の塊が付着し、歯周組織を破壊し、歯ぐきが腫れて出血したり、膿が出てさらに進行すると歯がグラグラになり、やがて抜けてしまいます。
 この歯周病の進行を速める要因が危険因子と呼ばれ、たばこも重要な危険因子です。では、喫煙がどのように歯周病に影響するのでしょうか。まず、歯にヤニ(タール)がなどが付着し、歯にバイオフィルムが付着しやすくなります。ニコチンの作用で、血管が収縮し血液の流れが悪くなりまた、一酸化炭素による酸素不足・ビタミンC不足も加わって傷口の治癒が悪くなります。細菌に抵抗する免疫力が低下し、歯肉が繊維化するなどの原因で喫煙者は、歯周病の進行が速く、治療の効果も悪くなります。この様な原因でインプラントや口腔外科などの治療にも悪影響します。そのほかにも、味覚や嗅覚が鈍くなったり、歯肉はメラニン色素の沈着がすすみ黒くなります。

タバコは「依存症」という自覚から


 たばこの依存には二つの種類があります。禁煙を始めてはみたのに、いつのまにかまた・・・。これは「意識の問題」だけではありません。
 これまでの研究から、たばこに含まれるニコチンは、麻薬やアルコールと同じように依存性を持つ物質であることがわかっています。喫煙は‘ニコチン依存症 ’という病気にほかなりません。さらに「無意識に手が伸びてしまう」「ストレスが解消できない」などの状態は、たばこへの‘心理的な依存’があるという自覚が大切です。

これを機会に禁煙をー禁煙を成功させるには、医学的なサポートもー


 禁煙中のイライラや、集中力の低下などの禁断症状を乗り切る「禁煙補助剤」もいくつか登場しています。最近病院や医院の中には、「禁煙外来」を設けて治療を行う所も増えてきました。医学的な経験と専門知識のサポートを得るのも、禁煙を成功させる方法の一つです。

お知らせ


▶平成21年度「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」について

  ●「世界禁煙デー」 5月31日(WHOで平成元年より定める)
  ●今年のテーマ: タバコの健康警告
    ●WHOのスローガン:TOBACCO-FREE YOUTH「タバコの害から若者を守ろう」

  ●「禁煙週間」 平成20年5月31日〜平成20年6月6日

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